大型犬のドッグフードの選び方は?回数・量や与える際の注意点をご紹介

未分類 更新日:2023.3.29
お座りをする大型犬

「大型犬を飼いたい!」「大型犬に与えるドッグフードは何を選べばよいの?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。大型犬の健康をサポートするためには、運動量や体格に合ったドッグフードを与える必要があります。

そこで今回は、大型犬向けドッグフードの選び方などについてご紹介します。大型犬を飼われている方や、これから大型犬を迎えようとされている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

大型犬とは

大型犬の定義に関する基準は、公式にはありません。しかし一般的に、体重25kg以上の犬を大型犬として扱うケースが多いです。大型犬には、ゴールデンレトリーバーやラブラドールレトリーバー、シベリアンハスキーなどが挙げられます。

 

大型犬に与えるドッグフードの選び方

リビングでくつろぐ大型犬

ここからは、大型犬に与えるドッグフードの選び方についてご紹介します。

 

大型犬用を選ぶ

大型犬には、大型犬用のご飯を与えてください。大型犬用のドッグフードは、大型犬に必要な栄養バランスに配慮して作られているからです。

大型犬に小型犬用のドッグフードを与えてしまうと、粒が小さすぎて早食いになる恐れがあります。また小型犬と大型犬では必要な栄養素やカロリー量が異なるため、愛犬が体調不良を起こす可能性があるのです。このような事態を防ぐためには、大型犬用に作られたドッグフードを与えましょう。

 

年齢に合ったものを選ぶ

大型犬用のドッグフードを選ぶ際には、年齢に合ったものを選択しましょう。犬はライフステージによって、必要な栄養バランスが変化します。とくに子犬の時期は骨や筋肉を形成するために、多くの栄養を必要とするため、子犬用に栄養配合されたドッグフードを与えることが重要です。

 

愛犬の食べ方に合った粒のサイズを選ぶ

食いつきのよさを重視するなら、愛犬の食べ方に合った粒のサイズを選びましょう。犬のなかには小さい粒を丸飲みしたいタイプもいれば、大きめの粒をじっくり噛んで食べたいタイプもいます。好みに合った粒のサイズを選ぶことで、愛犬が食事の時間を楽しんでくれるでしょう。

 

良質なタンパク質が主原料のものを選ぶ

大型犬の健康をサポートするためには、良質なタンパク質が主原料のものを選びましょう。犬の身体は動物性タンパク質の吸収を得意としているため、肉や魚などからタンパク質を摂るのがおすすめです。

ただし、高タンパクすぎるフードには注意が必要です。極端にタンパク質が多いと、リンの過剰摂取で腎臓に負担をかけてしまいます。身体への負担を抑えるため、リンの含有量がきちんと調整されているかどうかを確認しましょう。

 

低脂肪・カロリー控えめのものを選ぶ

大型犬は、小型犬や中型犬と比較すると1日あたりの消費カロリーが少ない傾向にあります。そのため、大型犬に与えるドッグフードは低脂肪かつカロリー控えめのものがおすすめです。脂質を摂りすぎて肥満になると、関節や骨の疾患にかかるリスクが高まるので注意しましょう。

 

消化しやすいものを選ぶ

大型犬は、消化器官がデリケートであるという特徴があります。そのため、内臓への負担を抑えた消化しやすいドッグフードを与えることが大切です。分解しにくい植物性タンパク質や合成添加物などが含まれていないものや、消化をサポートする乳酸菌や酵素などが含まれているものをおすすめします。

 

骨・関節ケア成分配合のものを選ぶ

身体の大きい大型犬は、関節や骨に負担がかかりやすいです。足腰の病気を予防するために、骨・関節ケア成分配合のドッグフードに注目しましょう。たとえばグルコサミンやコンドロイチン、カルシウムなどの成分が豊富に含まれたものがおすすめです。

 

不要な添加物が含まれていないものを選ぶ

ドッグフードのなかには、見た目や味をよくするために着色料や甘味料などの添加物が含まれているものもあります。しかし不要な添加物が多く入っていると、消化の際に内臓に負担をかけるリスクがあるのです。商品パッケージを見て、不要な添加物が含まれていないかどうかを確認しましょう。

 

続けやすい価格帯のものを選ぶ

大型犬のドッグフードを選ぶ際には、続けやすい価格帯であるかどうかも確認しましょう。身体の大きい大型犬は、小型犬と比べると1日あたりに必要な食事量が多いです。そのため高価なフードを買っていると、家計への負担が大きくなるでしょう。長期的に買い続ける点を考慮して、コスパのよいものを選んでください。

 

大型犬にドッグフードを与える回数・量

庭で伏せをする大型犬

ここからは、大型犬にドッグフードを与える回数や量についてご紹介します。基本的にはパッケージに書いてあるものを目安としながら、以下の表や計算式も参考にしてみてください。

 

与える回数

大型犬にドッグフードを与える回数は、年齢によって変わります。ライフステージごとに食事を与える回数の目安は、以下のとおりです。

子犬期(1~6ヶ月前後) 3~5回
成犬期(8ヶ月~6歳前後) 2~3回
老犬期(7歳前後~) 2~3回

 

なお愛犬に適した食事の回数は、そのときの身体の調子などによっても変化します。上記の回数はあくまで参考程度とし、愛犬の様子をよく確認しながら調整してください。

 

与える量

大型犬に必要な食事量は、年齢や運動量、ライフスタイルなどによって大きく変化します。1日に与えるドッグフードの量を判断するためには、以下の計算式が便利です。

1. 安静時のエネルギー要求量(RER)を求める
RER(kcal)=30 × 体重 + 70

2. 1日に必要なエネルギー量(DER)を求める
DER(kcal/日)=RER × 係数(※係数については以下の表を参照)

3. 1日に必要な給餌量を算出する
給餌量(g/日)=DER ÷ フード100gあたりのエネルギー(kcal)x 100

 

ライフステージ 係数
子犬(4ヶ月未満) 3.0
子犬(4~9ヶ月) 2.5
子犬(10~12ヶ月) 2.0
成犬(避妊・去勢をしていない) 1.8
成犬(避妊・去勢をしている) 1.6
肥満傾向 1.4
妊娠中(初めの42日間) 1.8
妊娠中(43日目以降) 3.0
授乳中 4.8
老犬(7歳以上) 1.4

 

大型犬にドッグフードを与える際の3つの注意点

伏せをする黒い大型犬

ここからは、大型犬にドッグフードを与える際の注意点についてご紹介します。

 

食後すぐの運動は控える

胸部の深い大型犬は、胃にねじれが生じる胃捻転や、ガスで胃が膨張する胃拡張などを起こしやすい特徴があります。これらの疾患を防ぐために、食後すぐに運動をさせるのは控えましょう。散歩をするのは、食事から一定の時間が経ってからがおすすめです。

 

食べるときの姿勢に気を付ける

大型犬の関節や骨を守るために、食べるときの姿勢にも配慮しましょう。食皿は愛犬の首ぐらいの高さになるように調整し、首を下に向けなくてもご飯を食べられるようにするのがおすすめです。

 

早食い防止の工夫をする

大型犬がかかりやすい胃捻転や胃拡張を予防するためには、早食いしないように工夫するのも大切です。早食い防止のためには、大きめの粒のドッグフードを与えたり、早食い防止用の食皿に変えたりしてみましょう。

 

まとめ

今回は、大型犬向けドッグフードの選び方などについてご紹介しました。愛犬の健康をサポートするためには、大型犬の特徴や必要な栄養バランスに配慮したドッグフードを選びましょう。

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