子犬や老犬などにドッグフードをあげる際、そのままではなく柔らかくしたほうが良いか迷われている方もおられるのではないでしょうか。ドッグフードを柔らかくしてあげると、食べやすくなるだけでなく水分補給にもなるなど、さまざまな魅力があります。
今回の記事では、ドッグフードを柔らかくしてあげる魅力や注意点、ふやかし方などについてご紹介します。愛犬の健康的な食生活をサポートするためにも、ぜひ参考にしてみてください。
ドッグフードの基本のふやかし方
まずは、ドッグフードの基本的なふやかし方についてご紹介します。
1:ドッグフードを用意する
はじめに、普段使っているご飯を1食分器に用意してください。毎回の手間を省くために複数回分をまとめて柔らかくしたいところですが、一度水分を含んだドッグフードには雑菌が繁殖しやすくなります。したがって、必ず1食分ずつ柔らかくしましょう。
2:30~40℃のぬるま湯を注ぐ
続いて、30~40℃ほどのぬるま湯をドッグフードに注ぎましょう。ぬるま湯の量にとくに決まりはありませんが、ドッグフードが十分に浸るぐらいを目安にしてください。このとき熱湯を注いでしまうと、ドッグフードの栄養が壊れる恐れがあるので注意しましょう。
3:10~20分ほど時間をおく
ぬるま湯を入れたら、10~15分程度放置しましょう。気温が低い時期などは、ラップを軽くかけておくとお湯が冷めにくくなり、柔らかくするスピードが早くなります。
ふやかす時間が長ければ長いほど、ドッグフードが柔らかくなります。愛犬の体調や年齢などにあわせて、食べやすい硬さになるように柔らかくする時間を調整しましょう。
ドッグフードをふやかす5つのメリット
ここからは、ドッグフードを柔らかくする魅力についてご紹介します。
柔らかくなり、愛犬が食べやすくなる
ご飯を柔らかくすると、通常よりも柔らかいため愛犬が食べやすくなる点が魅力です。犬は年をとるにつれて、顎の筋肉が衰えて嚙む力が弱くなります。また唾液の分泌量も減るため、ご飯が食べづらくなってしまうのです。
そんな老犬に柔らかくしたご飯をあげることで、スムーズに食べやすくなります。愛犬の健康を守るためにも、老犬には柔らかくしたドッグフードがおすすめです。
水分も同時に補給できる
柔らかくしたドッグフードには水分が多く含まれているため、食事と水分補給が同時にできる点も魅力です。体調不良や加齢によって水をあまり飲まなくなった愛犬には、ドッグフードを柔らかくしてあげることで自然に水分を補えます。
消化・吸収しやすい
柔らかくしたご飯は、通常のドライフードよりも消化吸収しやすい魅力があります。通常のドライフードの場合は、咀嚼の際の唾液や消化液によって乾燥した成分を柔らかくし、時間をかけて消化するのが一般的です。
それに対して、あらかじめふやかしたご飯は柔らかい状態で体内に取り込まれるので、よりスムーズに消化吸収されます。胃腸の調子が悪い場合や、消化に問題がある場合などは、柔らかくしたご飯をあげてみましょう。
愛犬の食いつきが良くなる可能性がある
ご飯を柔らかくすることで、愛犬の食いつきが良くなる可能性があります。柔らかくすることで、香りが引き立てられるのです。愛犬の食いつきは味よりも香りに左右されるといわれているので、ご飯の好き嫌いをしている場合は試してみましょう。
ウェットタイプより長期保存しやすい
ドライフードは、ウェットタイプよりも長期保存しやすい魅力があります。もともと柔らかいドッグフードとしてウェットタイプのものもありますが、ウェットタイプは長期保存できず、開封後は冷蔵保存しなければならないものがほとんどです。
それに対してドライフードは常温で長期保存できるため、お得にまとめ買いしたい場合などにおすすめです。コスパを重視したい方は、ウェットタイプではなくドライフードを柔らかくしてあげましょう。
ドッグフードをふやかす際の3つの注意点
ここからは、ドッグフードを柔らかくする際の注意点についてご紹介します。
歯にドッグフードのカスがつまりやすい
柔らかくしたドッグフードは、乾燥したドライフードよりも歯にカスがつまりやすい傾向にあります。歯にカスがたまると歯垢となり、歯周病を引き起こすリスクが高くなるので注意が必要です。歯に歯垢をためないようにするためには、日常的に歯磨きでしっかりケアしてあげましょう。
噛む力が衰えやすくなる
ドライフードをふやかすと、柔らかくて食べやすくなります。柔らかいフードを毎日あげていると、噛む力が衰えやすくなる点に注意しましょう。とくにまだシニアになっていない成犬に柔らかくしたご飯をあげていると、顎の筋肉が早々に衰えてしまう恐れがあります。
成犬の筋肉を衰えさせないためには、柔らかくしたご飯のほかに噛み応えのあるおやつや、噛んで遊ぶおもちゃなどをあげてください。
ふやかす手間・時間がかかる
柔らかくしたご飯をあげるためには、食事のたびに柔らかくする手間と時間がかかります。1度柔らかくしたご飯は長時間の保存ができないため、毎回1食分の準備をする必要があるのです。ぬるま湯の準備や放置時間も考慮して、食事の準備時間を確保しましょう。
ドッグフードを早くふやかす2つの方法
前述した基本的なふやかし方だと、毎回の準備に30分程度時間がかかってしまいます。忙しい日など時間がない場合は、ご飯を早く柔らかくする以下の方法を参考にしてみてください。
電子レンジを使う
ご飯を早く柔らかくする方法として、電子レンジを使用するやり方があります。電子レンジを使ったふやかし方の手順は、以下のとおりです。
- 1. 1食分のドッグフードを耐熱容器に入れる
- 2. ドッグフードがすべて浸かるまで水を注ぐ
- 3. 容器にラップをかけ、500Wの電子レンジで20秒程度温める
温める適切な時間は電子レンジの機種によって異なるので、適宜調整してください。また長時間温めすぎると、ご飯が熱くなりすぎてやけどしたり、必要な栄養分が破壊されたりする恐れがあります。
このように、電子レンジで柔らかくするのは失敗のリスクがあるため、本当に忙しいときだけにするのがおすすめです。
ドッグフードを砕く
柔らかくする時間を短くする方法として、ドッグフードを砕いておくのもおすすめです。細かく砕いてからぬるま湯に浸けることで、柔らかくなるまでの時間を7~8分程度に短縮できます。粒の大きさや放置時間は、愛犬の体調などにあわせて調整してください。
ふやかしたドッグフードはどんな犬に適している?
ここからは、柔らかくしたドッグフードが向いている犬の特徴についてご紹介します。
生後3~4ヶ月頃までの「子犬」
生後3~4ヶ月頃までの子犬は消化器官が未発達であるため、硬いフードをあげているとうまく消化しきれずに吐いてしまうことがあります。スムーズな消化を促すために、ご飯を柔らかくしてあげるのがおすすめです。
ただし子犬が成長して消化機能がしっかりしてくる時期には、徐々にドライフードが食べられるようにしていきましょう。
健康状態の良くない「成犬」
基本的に元気な成犬には、ドライフードを硬いままあげましょう。しかし以下のような症状がある場合は、ご飯を柔らかくしたほうが良いケースもあります。
- 歯茎や歯に問題があって食べにくそう
- 消化器官に問題がある
- 食欲不振になっている
こうした症状がある場合は、まず動物病院に相談したうえで、適切な食事管理を行いましょう。
飲み込む力が弱い・健康状態の良くない「シニア犬」
飲み込む力が弱くなったり、健康状態が悪くなったりした老犬には、ご飯を柔らかくしてあげるのがおすすめです。柔らかい状態であげることで、愛犬がご飯を食べやすくなります。
また老犬は、消化機能や噛む力の衰えによって食欲が低下しやすいです。ドッグフードを柔らかくすると香りが強くなるので、老犬の食欲をかきたてる効果も期待できます。
まとめ
今回は、ドッグフードをふやかす魅力や注意点、柔らかくする方法などについてご紹介しました。子犬や老犬などに柔らかくしたご飯をあげる際は、正しい方法で準備しましょう。
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