店頭でドッグフードを探していると「無添加」という文字をよく見かけますよね。しかし無添加の意味や注意点について具体的に知っている方は、実はあまり多くないかもしれません。
今回は、無添加ドッグフードの選び方や注意点についてご紹介します。おいしくて安全なごはんを愛犬に与えたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
ドッグフードの添加物とは?
ドッグフードの添加物とは、ドッグフードの栄養をバランスよくするために加えられた人工的な材料のことです。このような添加物が含まれていないことを、無添加といいます。無添加のドッグフードには天然の素材が豊富に含まれているため、自然のままの栄養を摂れるメリットがあります。
しかし「添加物=悪いもの」というわけではありません。添加物には、栄養を高くしたり、カビを防止したり、嗜好性を高めたりさまざまな役割があります。栄養バランスの整った食生活を送るためには、添加物を上手に活用するのがよいでしょう。
ドッグフードに使用されることの多い添加物
ドッグフードによく使用される添加物としては、以下のようなものが挙げられます。
添加物 | 役割 |
---|---|
エトキシキン | 酸化防止剤、保存料 |
BHA | 酸化防止剤、保存料 |
BHT | 酸化防止剤、保存料 |
プロピレングリコール | ウェットフードの保湿、制菌 |
亜硝酸ナトリウム | 肉の色を美しく保つ |
ソルビン酸カリウム | 防腐剤 |
グリシリジン・アンモニエート | 甘味料 |
没食子酸プロピル | 酸化防止剤 |
着色料 | 色味をよくする |
合成調味料 | 食いつきをよくする |
どのような添加物が含まれているかは、ドッグフードのパッケージ表示をよく確認しましょう。
注意したいドッグフードの添加物
添加物のなかでも、ドッグフードのなかに含まれていたら注意したい種類をいくつかご紹介します。
- 着色料:赤色2号、3号、40号、105号、黄色4号、5号、6号、青色1号、2号、102号、二酸化チタンなど
- 酸化防止剤:BHA、BHT、エトキシキンなど
- 保存料:ソルビン酸など
- 発色剤:亜硝酸ナトリウムなど
- 保湿剤:プロピレングリコールなど
とくに保湿作用のあるプロピレングリコールは、猫が摂取すると貧血などの症状を起こす可能性があります。猫を飼われている方は、誤って与えないように注意しましょう。
無添加のドッグフードの選び方
ここからは、無添加ドッグフードの選び方のポイントについてご紹介します。
「無添加」の表記に注意する
まず押さえておきたいのは「無添加」と表示されているからといって添加物が含まれている可能性がある点です。実は、着色料や保存料などどれか1つでも不使用であれば、ほかに添加物が含まれていても「無添加」と表示できてしまいます。
したがって、完全に無添加のドッグフードを購入したい場合は「完全無添加」または「100%無添加」と表示されている商品を選びましょう。
また、パッケージに表示されている添加物がすべてとは限らない点にも注意してください。原材料の生産から加工までの間に何らかの添加物が使用されたとしても、すべてを記載する義務はないからです。したがって、本当にまったく添加物を使用していないドッグフードは、ほとんどゼロであるといえます。
天然由来の「酸化防止剤」を使用しているものを選ぶ
大半のドッグフードには、油脂の酸化を防ぐために酸化防止剤が使用されています。できるだけ身体にやさしい酸化防止剤を選びたい場合は、天然由来の酸化防止剤を探すのがおすすめです。
天然由来の酸化防止剤には、以下のようなものが挙げられます。
- 天然トコフェロール(ビタミンE)
- ビタミンC
- ローズマリー抽出物
- マリーゴールド など
上質なお肉や野菜を使用しているものを選ぶ
愛犬の身体によいドッグフードを選ぶなら、上質なお肉や野菜を使用しているかどうかを確認しましょう。とくに犬にとって欠かせない栄養素であるタンパク質については、チキンやビーフなどどのような種類のお肉が使われているかをチェックしてみてください。
愛犬の年齢に合わせたものを選ぶ
ドッグフードを選ぶ際は、愛犬のライフステージに合わせたものを選択するのがおすすめです。犬は年齢を重ねるとともに、必要なエネルギー量や栄養素が変化します。年齢に合った栄養素を補うために、商品のパッケージに記載の対象年齢をしっかりチェックしましょう。
購入しやすい価格帯のものを選ぶ
ドッグフードを選ぶ際には、購入しやすい価格帯であるかどうかもチェックしましょう。なぜなら、ドッグフードは長期にわたって買い続けるものであり、高価な商品を購入し続けると家計の負担になるからです。
一般的に、無添加のドッグフードは通常のものよりも価格が高い傾向にあります。成分や添加物の有無だけでなく、価格や量もしっかり確認して、継続して買えるかどうかを検討してみてください。
グルテンフリー・グレインフリーを試すのもおすすめ
愛犬の身体にやさしいドッグフードをお探しなら、グルテンフリー・グレインフリーの商品を選ぶのもおすすめです。グルテンフリーとは、小麦不使用であることを指します。またグレインフリーとは、穀物不使用という意味です。
犬の身体は穀物類の消化に不向きであるため、グレインフリーであれば消化器官への負担を軽減できます。また、小麦は犬がアレルギーを起こしやすい食材であるといわれています。アレルギーを防止するためにも、グルテンフリーだと安心です。
無添加のドッグフードに関する3つの注意点
ここからは、無添加のドッグフードに関する注意点についてご紹介します。
総合栄養食には、基本的に添加物が含まれている
犬の食事に欠かせない総合栄養食には、基本的に添加物が含まれていると考えましょう。なぜなら、日本で「総合栄養食」として商品を販売するためには、ペットフード公正取引協議会が規定する栄養基準を満たす必要があるからです。
添加物を一切使わず天然素材だけで作ったドッグフードが、この栄養基準を満たすのは非常に困難です。したがって現在総合栄養食として販売されているほとんどのドッグフードには、何らかの栄養添加物が含まれていると考えてよいでしょう。
賞味期限が短めであることが多い
防腐剤の入っていない無添加のドッグフードは、賞味期限が短いことが多くなっています。放置しているとすぐにカビが生えてくる可能性もあるので、早めに食べきるか、小分けサイズを購入するなど工夫が必要です。
食物アレルギーにも気を付ける
ドッグフードを選ぶ際には、無添加にこだわるだけでなく食物アレルギーにも気を付けましょう。犬も人間と同じように、食物アレルギーを発症する可能性があります。犬がアレルギーを発症しやすい原材料は、以下のとおりです。
- 牛肉
- 乳製品
- 穀類(大豆、穀物、小麦)
- 鶏肉
- 卵
無添加のドッグフードに変えてからアレルギーの症状が見られる場合は、何らかのアレルゲンが含まれている可能性があります。すぐに動物病院を受診して、対策を講じましょう。
まとめ
今回は、無添加ドッグフードの選び方や注意点についてご紹介しました。無添加のドッグフードを選ぶ際は、成分表示などをよく確認して、愛犬に合ったものを購入しましょう。
「BARKING HEADS & MEOWING HEADS」では、犬の健康と栄養バランスを第一に考えて作られたドッグフードを販売しています。合成着色料、香料、保存料、遺伝子組換原料は不使用で、天然由来の酸化防止剤(ミックストコフェロール)を採用しています。無添加にこだわったドッグフードをお探しの方は、ぜひBARKING HEADS & MEOWING HEADSに注目してみてください。