ドッグフードは原材料をチェックして選ぼう!確認する際のポイントや注意点を解説

未分類 更新日:2023.5.19
中型犬と一緒に写真を撮るカップル

「愛犬のドッグフードに何が含まれているのかを知りたい」「愛犬の身体によいものを与えたい」とお考えの方もいるのではないでしょうか。質の高いドッグフードを選ぶためには、原材料の表示をチェックする必要があります。

そこで今回は、ドッグフードの原材料を確認する際のポイントや注意点などについてご紹介します。愛犬の身体にやさしいドッグフードを選びたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

ドッグフードの原材料表示は法律によって定められている

多くのドッグフードは、見た目だけでは何が含まれているのか見当もつきません。したがって、ドッグフードのパッケージに添加物も含めた原材料の記載が「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)」で義務付けられています。

さらに、原材料が消費者にとって理解しやすいものになるように、表記の方法について「ペットフードの表示に関する公正競争規約」で決められています。こちらは法律ではなく自主基準であるため、違反した際の罰則などはありません。しかし現在、市場で流通しているほとんどのペットフードは、こちらの表示ルールに則ったパッケージ表示を採用しています。

このように、日本におけるペットフードは、原材料を開示する厳しいルールのもとで販売されているため、比較的安心できるといえます。

 

ドッグフードの原材料表示を確認する際のポイント

芝生の上でドッグフードを食べる大型犬

ここからは、ドッグフードの原材料表示を確認する際のポイントについてご紹介します。

 

基本的に配合量の多い順に記載されている

「ペットフードの表示に関する公正競争規約」では、添加物を除く原材料は、配合量の多い順に表示するよう定められています。このルールに則って、ドッグフードの原材料は、割合の高いものから記載されているのです。

 

輸入品も含め、必ず日本語で表示されている

ペットフード安全法では、輸入品であっても原材料の内容を日本語で記載するよう規定されています。

ただし、直輸入品・並行輸入品の場合、英語のまま表記されているケースもあります。並行輸入品を購入すると、万が一トラブルが生じた際にも対応してもらえない可能性があるので注意しましょう。

 

原材料名の表現は統一されていない

ペットフード安全法では、ドッグフードに原材料の表示が定められていますが、原材料名の表現は統一されていない点に注意しましょう。つまり、同じ「チキン」でも商品によって使われている部位が異なる可能性があります。

原材料を細かく把握したい場合は、できるだけ詳細な食材名が分かる表現を使用している商品を選びましょう。

 

栄養バランスを確認するためには「成分表示」を確認する

栄養バランスを確認するためには、原材料名だけでなく栄養素の量についても確認する必要があります。栄養素を確認するためには、パッケージにある保証分析値をチェックしましょう。「ペットフードの表示に関する公正競争規約」では、主要な水分や栄養素の配合量を保証分析値として記載することが定められています。

 

ドッグフードの主な原材料一覧

器に入ったドッグフード

ここからは、ドッグフードの主な原材料についてご紹介します。

 

動物性原材料

「ペットフードの表示に関する公正競争規約」では、動物性原材料として以下のものが挙げられています。

 

種類 定義
肉類 新鮮な又は適正な方法により保存されてある哺乳動物・家禽類等の生肉、肉体部分、並びに上記動物の体又は体の一部から生じる全ての副生物及びその加工物 牛(ビーフ)、羊(マトン又はラム)、豚(ポーク)、うさぎなどの畜肉及び獣肉、並びにその副生物及び加工品。鶏(チキン)、うずら、七面鳥(ターキー)などの鳥肉並びにその副生物及び加工品。

チキンミール、ミートボーンミール、ミートミール、等の上記原料のレンダリング物 等

魚介類(魚類) 新鮮な又は適正な方法により保存されてある魚類、貝類、甲殻類、軟体動物及びその加工物、加工副生物 かつお、まぐろ、いわし、あじ等の魚類、いか、えび、たこ、かに等の甲殻類及び軟体動物、さざえ、ほたて等の貝類。フィッシュミール(魚粉)及びフィッシュエキス 等
卵類 新鮮な又は適正な方法により保存されてある鳥類の卵及び加工物、加工副生物 鶏卵(卵黄・卵白、乾燥全卵、全卵)、うずら卵、あひる卵 等
乳類 新鮮な又は適正な方法により保存されてある生乳、その加工物、加工副生物 全脂乳、脱脂乳及び脱脂粉乳、全脂粉乳。クリーム、ホエー、バター、チーズ 等

 

植物性原材料

「ペットフードの表示に関する公正競争規約」では、植物性原材料として以下のものが挙げられています。

 

種類 定義
穀類 全ての穀類の穀粒、挽き割り、穀粉及びその加工物 とうもろこし(コーン、メイズ)、マイロ(グレーンソルガム)、大麦、小麦、玄米、エン麦(オート)等

小麦粉、オートミール、米粉、パン粉、コーンフラワー等

豆類 全ての種類の豆又はその加工物、加工副生物 大豆、大豆ミール、脱脂大豆、おから、きなこ、大豆粉(ソイフラワー)、小豆、おから、そら豆 等
でん粉類 全ての種類のでん粉、及びいも類などのでん粉原料、多糖類原料 コーンスターチ、タピオカ(キャッサバ)スターチ、ポテトスターチ等

さつまいも、こんにゃく、馬鈴薯 等

果実類 新鮮な又は適正な方法により保存されてある全ての種類の果実類及びその加工物 アボカド、バナナ、パイナップル、りんご、パッションフルーツ 等
野菜類 新鮮な又は適正な方法により保存されてある全ての種類の野菜及びその加工物 にんじん、グリーンピース、きゃべつ、かぼちゃ 等
種実類 全ての種類の植物の堅果、種子及びその破砕物 アーモンド、ゴマ、栗、落花生 等
きのこ類 新鮮な又は適正な方法により保存されてある全ての種類のきのこ及びその加工物 マッシュルーム、しいたけ、えのき、しめじ等
糖類 全ての種類の糖質、糖質高濃度含有物、及びその加工物 砂糖、果糖(フラクトース)、ぶどう糖(グルコース)、異性化糖、水飴、オリゴ糖類、シロップ、蜂蜜、糖蜜、 等
藻類 新鮮な又は適正な方法により保存されてある藻類及びその加工物 のり、わかめ、ひじき、こんぶ、クロレラ、寒天、カラギーナン、スピルリナ 等

 

油脂類

「ペットフードの表示に関する公正競争規約」では、油脂類として以下のものが挙げられています。

 

種類 定義
油脂類 全ての動物及び植物から得られる油脂及び加工油脂、脂肪酸類 動物性油脂〔牛脂(タロー)、鶏脂(チキンオイル)、豚脂(ラード)、魚油(フィッシュオイル)、バター、脂身 等〕

植物性油脂〔大豆油、胚芽油、綿実油、ごま油、パーム油、マーガリン 等〕

脂肪酸〔リノール酸、高度不飽和脂肪酸、リノレン酸 等〕

 

添加物

「ペットフードの表示に関する公正競争規約」では、添加物として以下のものが挙げられています。

 

種類 分類
甘味料 用途名を併記する添加物 D-ソルビトール、ステビア抽出物等
着色料 カラメル色素、食用赤色3号等
保存料 ソルビン酸、ソルビン酸ナトリウム等
増粘安定剤 カラギナン、増粘多糖類、グァーガム、等
酸化防止剤 ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール等
発色剤 亜硝酸ナトリウム等
イーストフード 添加物の個別名に代えて一括名で表示できる添加物
かんすい
苦味料
酵素 α-アミラーゼ等
光沢剤
香料
酸味料 クエン酸、コハク酸等
調味料 L-グルタミン酸ナトリウム、5’-イノシン酸二ナトリウム等
豆腐用凝固剤
乳化剤 グリセリン脂肪酸エステル、レシチン等
pH調整剤 乳酸ナトリウム、DL-リンゴ酸等
膨脹剤 炭酸水素ナトリウム等
ビタミン類 栄養強化の目的の添加物 L-アスコルビン酸(ビタミンC)、ビタミンE、ビタミンB1等
ミネラル類 リン酸カルシウム、硫酸第一鉄等
アミノ酸類 タウリン、DL-メチオニン等

 

ドッグフードの原材料で、危険なものはある?

振り向く中型犬

日本で流通しているドッグフードは、ペットフード安全法や「ペットフードの表示に関する公正競争規約」によって、基本的には安全性が確保されています。以下では、より愛犬の身体に配慮したドッグフードの選び方についてご紹介します。

 

不要な添加物が含まれているものは避ける

原材料表示をよく確認して、不要な添加物が含まれているものは避けるのが無難です。しかし、添加物のなかには、栄養価を高くするビタミン類や、酸化を防ぐ酸化防止剤など、必要なものもあります。「添加物=悪いもの」と捉えるのではなく、全体的な栄養バランスなどを踏まえたうえで判断しましょう。

 

原材料の表記が分かりにくいものは避ける

前述したように、ドッグフードに表示する原材料名の表現は統一されていません。そのため、原材料名の表記が曖昧で分かりにくいものは避けましょう。曖昧な表記にしている場合、品質が低い可能性があるからです。

たとえば「動物性脂肪」「チキンパウダー等」と表記されている場合、詳細な食材名が分かりません。それよりも「鶏脂肪」「チキン」などのようにくわしく書かれているものを選ぶのがおすすめです。

 

食物アレルギーに注意する

犬も人間と同じように、アレルギーを発症する可能性があります。そのため、ドッグフードを探す際は、アレルギーを発症しやすい原材料を避けましょう。アレルギーを起こしやすい原材料には、以下のようなものがあります。

 

  • 牛肉
  • 乳製品
  • 穀類(大豆、トウモロコシ、小麦 など)
  • 鶏肉

 

アレルギーを防ぐためには、上記のような原材料が含まれていないドッグフードを選びましょう。

 

まとめ

今回は、ドッグフードの原材料表示についてご紹介しました。愛犬の身体にやさしいドッグフードを選ぶためには、パッケージに記載されている原材料表示をよく確認しましょう。

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