「うちの愛犬もそろそろシニア犬かな……?」「シニア犬になったら、ドッグフードの種類を変えた方がよいの?」と疑問に思われている方もいるのではないでしょうか。体力や消化機能など、身体にさまざまな変化が表れるシニア期の犬には、身体に合ったドッグフードを与える必要があります。
そこで今回は、シニア犬用ドッグフードの選び方や与える量、食べない場合の対処法などについてご紹介します。シニア犬と暮らしている方は、ぜひ参考にしてみてください。
シニア犬の時期とは?
一般的に、7歳ごろからシニア犬として扱われるケースが多いです。しかしシニア犬になる時期は、犬種によって異なります。犬種ごとの年齢の目安は、以下のとおりです。
犬の年齢 | 人間の年齢に換算した年齢 | |
---|---|---|
大型犬 | 小・中型犬 | |
1歳 | 12歳 | 15歳 |
2歳 | 19歳 | 24歳 |
3歳 | 26歳 | 28歳 |
4歳 | 33歳 | 32歳 |
5歳 | 40歳 | 36歳 |
6歳 | 47歳 | 40歳 |
7歳 | 54歳 | 44歳 |
8歳 | 61歳 | 48歳 |
9歳 | 68歳 | 52歳 |
10歳 | 75歳 | 56歳 |
11歳 | 82歳 | 60歳 |
12歳 | 89歳 | 64歳 |
13歳 | 96歳 | 68歳 |
14歳 | 103歳 | 72歳 |
15歳 | 110歳 | 76歳 |
16歳 | 117歳 | 80歳 |
17歳 | 124歳 | 84歳 |
上記のように、一般的に大型犬は小・中型犬よりも早い年齢でシニア犬になります。愛犬がいつからシニア犬になるかについては、かかりつけの獣医に相談してみてください。
シニア犬に安心して与えられる!ドッグフードの選び方
ここからは、シニア犬用ドッグフードの選び方についてご紹介します。
シニア犬用&年齢に合ったものを選ぶ
シニア犬用ドッグフードを選ぶ際は、商品パッケージに「シニア犬用」「高齢犬用」などと表示されたものを選択しましょう。また「8歳以上」「12歳以上」など年齢で記載されているメーカーもあるため、愛犬に適したものを選んでください。
なお全年齢用のドッグフードを選ぶ場合は、シニア犬になったら成犬と同じ給与量で与えるのではなく、年齢に応じて量を見直しましょう。大抵の場合、給与量の目安は商品パッケージに表示されています。
愛犬の健康状態に合った形状(かたさ)を選ぶ
ドッグフードは、主にドライ、ソフトドライ、セミモイスト、ウェットの4種類に分類されます。それぞれの特徴は、以下のとおりです。
分類 | 特徴 |
---|---|
ドライ | 水分量が10%以下のフード。 |
ソフトドライ | 水分量が25〜35%程度で、内部に気泡を発生させることで食感を柔らかくしたフード。 |
セミモイスト | 水分量が25〜35%程度で、発砲処理されていないフード。 |
ウェット | 水分量が75%以上のフード。 |
シニア犬になっても食欲があって元気な場合は、硬いドライフードを与えて顎の力を鍛えましょう。一方で顎の力や消化機能が低下した場合は、柔らかくて食べやすいウェットフードを与えるのがおすすめです。
脂質少なめ・カロリー低めのものを選ぶ
シニア犬は若いころよりも活動量が減少し、基礎代謝も低下するため、必要とするカロリーが少なくなります。したがってドッグフードを選ぶ際は、脂質少なめかつカロリー低めのものを選択しましょう。カロリーの高いものを与えていると、肥満や病気のリスクが高まります。
しかし低カロリーにこだわるあまり、脂質の低すぎるものを選ぶのはあまりおすすめできません。脂質やカロリーが不足すると、皮膚や被毛がカサカサになる恐れがあるからです。シニア犬の年齢に適した量の脂質やカロリーが摂取できるドッグフードを選びましょう。
良質なタンパク質が主原料のものを選ぶ
消化機能が低下するシニア犬には、良質なタンパク質が主原料として含まれたものがおすすめです。もともと犬は肉食だったため、肉や魚などの動物性タンパク質を消化しやすい身体の構造になっています。
しかしドッグフードのなかには、穀類をはじめとする植物性タンパク質を主原料とするものもあります。犬の消化器官は穀類の吸収を得意としていないので、骨や筋肉の維持に必要なタンパク質を十分に吸収できない恐れがあるのです。
良質な動物性タンパク質を主原料としたドッグフードを見極めるためには、グルテンフリーやグレインフリーと記載されている商品を選ぶのもひとつの手です。グルテンフリーは小麦等が含まれていないこと、グレインフリーは穀類が含まれていないことを意味します。
不要な添加物が含まれていないものを選ぶ
シニア犬用のドッグフードを探すときには、不要な添加物が入っていないかどうかもチェックしてください。ドッグフードを長持ちさせるために酸化防止剤や保存料が入っているものが多いですが、なるべく化学合成されたものではなく天然由来のものをおすすめします。
健康をサポートしてくれる成分配合のものを選ぶ
シニア犬になると、身体にさまざまな不調やトラブルが生じやすくなります。愛犬が抱える悩みをサポートする成分が含まれたドッグフードを選ぶのがおすすめです。
たとえば、皮膚や被毛の健康を保つためには、リノール酸などのオメガ6脂肪酸や、DHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸が含まれたものが適しています。また筋肉や関節、骨の強さを維持するためには、コンドロイチンやグルコサミン、カルシウムが豊富に含まれたものがおすすめです。
シニア犬にドッグフードを与える回数・量
ここからは、シニア犬にドッグフードを与える回数や量についてご紹介します。
与える回数
消化機能が低下するシニア犬には、1日3〜4回に分けて食事を与えるのがおすすめです。とくに10歳以上のハイシニア犬の場合は、1回の食事で食べられる量が少なくなる可能性があるため、愛犬の体調などをよく観察しながら、1回あたりの量を減らして食事の回数を4~5回ほどに増やしてみるのもよいでしょう。
与える量
ドッグフードの商品パッケージには、1日に与える適正量が記載されています。年齢や体重ごとに表示されているメーカーが多いので、シニア犬の食事量を決める際の参考にしましょう。
ただしパッケージに表示されている体重は理想体型のときのものであり、そのまま実際の体重に当てはめたら愛犬が肥満になる可能性もあります。商品パッケージの数値はあくまで目安程度にとどめ、愛犬の体重や体調などを見ながら調整してください。
シニア犬がドッグフードを食べない場合、どうすればいい?
シニア犬がドッグフードを食べない場合、原因に応じた対策を講じる必要があります。ここからは、考えられる原因と対処法についてご紹介します。
病気・体調不良の場合
ドッグフードを食べないことに加えて、大好きなおやつも食べたがらない、1日中元気がない、下痢や嘔吐などをするなどの症状が見られる場合、何らかの病気が隠れている恐れがあります。このような異常が生じた場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。
ドッグフードが食べにくい・飲み込みにくい場合
シニア犬になると、歯の衰えや顎の筋力低下などにより、硬いドッグフードを食べにくくなる可能性があります。その場合、ドッグフードをふやかすなどして柔らかい状態にして与えるのがおすすめです。
またお皿の高さが合わないために、ドッグフードを食べにくいケースもあります。その場合は、台の上にお皿を乗せるなどして食べやすい高さに調整してみてください。
なおドッグフードのふやかし方については、以下の記事でくわしく解説しています。気になる方は、ぜひこちらも参考にしてみてください。
【ドッグフードのふやかし方とは?メリット・注意点やどんな犬に適しているか解説】
ドッグフードの味が気に入らない場合
シニア犬になると嗅覚や味覚の変化などにより、ドッグフードの好みが変わることがあります。現在のドッグフードの味が気に入らない場合は、さまざまなタイプの商品を試してみるとよいでしょう。ドッグフードの嗜好性を高めるために、お湯でふやかしたりトッピングをしたりするのもおすすめです。
まとめ
今回は、シニア犬用ドッグフードの選び方などについてご紹介しました。シニアになると身体にさまざまな変化が生じるため、愛犬の体調にあわせたドッグフードを探してみてください。
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