トイプードルやチワワなど、小型犬を飼われている方は多いのではないでしょうか。小型犬の健康をサポートするためには、ドッグフードの適切な種類や回数、量について理解することが大切です。
そこで今回は、小型犬向けドッグフードの選び方などについてご紹介します。小型犬を飼われている方や、これから小型犬を迎えようとされている方は、ぜひ参考にしてみてください。
小型犬とは
小型犬の定義について、明確な基準はありません。しかし一般的には、体重10kgまでの犬を小型犬として扱うことが多いです。小型犬の例としては、トイプードルやチワワ、マルチーズなどの犬種が挙げられます。
小型犬用ドッグフードと大型犬・中型犬用の違いは?
小型犬用ドッグフードと大型犬・中型犬用の違いは、主にカロリーと粒のサイズにあります。小型犬用ドッグフードの多くは、小さめのサイズかつ高めのカロリーに作られているケースが多いです。ただし粒のサイズやカロリーは、愛犬の体格や好みなどに合わせて選んでください。
小型犬に与えるドッグフードの選び方
ここからは、小型犬に与えるドッグフードの選び方についてご紹介します。
年齢に適したものを選ぶ
小型犬向けのドッグフードを探す際には、年齢に適したものを選びましょう。犬は年齢を重ねるごとに、必要なカロリーや栄養素が変化します。とくに子犬の時期は骨格や筋肉を形成するためにたくさんの栄養が必要であるため、子犬向けに栄養バランスが考えられたドッグフードがおすすめです。
なお一般的に、生後10ヶ月前後までを子犬期、11ヶ月~6歳前後までを成犬期、7歳前後からをシニア期と捉えることが多いです。このようなライフステージの境目を目安に、ドッグフードの切り替えを検討しましょう。
愛犬の好みに合った粒のサイズ・形を選ぶ
顎の小さい小型犬には、超小粒または小粒サイズのドッグフードがおすすめです。ただし犬によっては、大きめの粒を噛み砕いて食べるのが好きな場合もあるので、愛犬の好みをよく観察しながらドッグフードのサイズや形を調整してみてください。
1ヶ月以内に食べきれる量を選ぶ
ドライフードの多くは、開封してから1ヶ月以内で食べきることが推奨されています。ドッグフードが空気に触れると、酸化の影響で状態が悪くなる可能性があるからです。ウェットフードの場合はより早く、冷蔵保存で2~3日以内に食べきる必要があります。このように、適切な期間で食べきれるサイズのドッグフードを選びましょう。
良質なタンパクが含まれているもの選ぶ
小型犬の健康をサポートするためには、良質なタンパク質が含まれているものを選びましょう。犬の内臓は動物性タンパク質の吸収を得意としているので、魚や肉などから上質な動物性タンパク質を摂るのがおすすめです。
体格・運動量にあったカロリーを選ぶ
愛犬の痩せすぎや太りすぎを防ぐためには、体格・運動量に合ったカロリーのドッグフードを選ぶのが大切です。小型犬用のドッグフードは一般的に高カロリーのものが多いので、肥満の愛犬には低カロリーの商品を選びましょう。
悩みに対するサポート成分配合のものを選ぶ
トイプードルやチワワなどは、膝の関節にトラブルが生じやすい犬種です。関節トラブルを予防するためには、グルコサミンやコラーゲン、コンドロイチンなど関節ケア成分が含まれたドッグフードを選びましょう。
また小型犬のなかには、涙やけが起こりやすい犬種も多くいます。涙やけの原因となる消化不良を防ぐためには、消化機能をサポートする乳酸菌やオリゴ糖などが豊富に含まれた商品を選ぶのがおすすめです。
不要な添加物が含まれていないものを選ぶ
ドッグフードには、食いつきや見た目をよくするために甘味料や着色料が入っているものもあります。このような添加物の影響でアレルギーが起こったり、涙やけが悪化したりする恐れもあるので、なるべく不要な添加物が含まれていない天然由来の商品を選びましょう。
アレルゲンに注意する
食物アレルギーがある愛犬の場合、アレルゲンが含まれていないドッグフードを選びましょう。アレルギーを発症したことがない場合は、アレルギーを起こしやすい原材料を避けるのが無難です。アレルギーを発症しやすい原材料には、以下のようなものがあります。
- 牛肉
- 乳製品
- 穀類(大豆、トウモロコシ、小麦など)
- 鶏肉
- 卵
小型犬のアレルギーが心配な方は、上記のような原材料が含まれていないドッグフードを選びましょう。
購入しやすい価格帯のものを選ぶ
小型犬のドッグフードを選ぶときには、購入しやすい価格帯のものを選択するのがおすすめです。価格の高いドッグフードを買い続けると、家計への負担が大きくなります。長期的に購入し続ける点を踏まえて、コスパに優れたものを選択しましょう。
小型犬にドッグフードを与える回数・量
ここからは、小型犬にドッグフードを与える回数や量をご紹介します。基本的には商品パッケージに表示されているものを目安にしつつ、以下の計算式なども参考にしてみてください。
与える回数
小型犬にドッグフードを与える回数は、年齢によって変化します。年齢ごとにドッグフードを与える回数の目安は、以下の表を参考にしてみてください。
子犬期(1~10ヶ月前後) | 3~5回 |
---|---|
成犬期(11ヶ月~6歳前後) | 2~3回 |
老犬期(7歳前後~) | 2~3回 |
なお愛犬に適した食事の回数は、そのときどきの体調などによっても変わります。上記の表はあくまで目安として捉え、愛犬の様子をよく観察しながら臨機応変に調節してください。
与える量
小型犬に必要なドッグフードの量は、運動量や体格、年齢などによって大きく変わります。1日に必要なフードの量を知るためには、以下の計算式を参考にしてみてください。
- 1. 安静時のエネルギー要求量(RER)を求める
RER(kcal)=30 × 体重 + 70 - 2. 1日に必要なエネルギー量(DER)を求める
DER(kcal/日)=RER × 係数(※係数については以下の表を参照) - 3. 1日に必要な給餌量を算出する
給餌量(g/日)=DER ÷ フード100gあたりのエネルギー(kcal)x 100
ライフステージ | 係数 |
---|---|
子犬(4ヶ月未満) | 3.0 |
子犬(4~9ヶ月) | 2.5 |
子犬(10~12ヶ月) | 2.0 |
成犬(避妊・去勢をしていない) | 1.8 |
成犬(避妊・去勢をしている) | 1.6 |
肥満傾向 | 1.4 |
妊娠中(初めの42日間) | 1.8 |
妊娠中(43日目以降) | 3.0 |
授乳中 | 4.8 |
老犬(7歳以上) | 1.4 |
小型犬にドッグフードを与える際の2つの注意点
ここからは、小型犬にドッグフードを与える際の注意点についてご紹介します。
器の高さや角度を愛犬に合わせる
小型犬の関節を守るため、食べるときの姿勢にも配慮するのがおすすめです。器は愛犬の首ほどの高さになるように調整し、頭を下に下ろさなくても食事できるようにしましょう。また器の高さや角度を調整することで、食いつきがよくなるケースもあります。
早食い防止の対策をする
ドッグフードを早食いする癖がついてしまうと、粒が喉に詰まって窒息するリスクが高まります。そのため、早食い防止用の器に変えたり、一気に飲み込みにくい大きめの粒に変えたりなどの対策を講じましょう。
まとめ
今回は、小型犬向けドッグフードの選び方などについてご紹介しました。小型犬の体格や特徴に合わせて、適切なドッグフードを選ぶことが大切です。
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