「ヒューマングレード」という言葉を知っていますか。「ヒューマングレード」とは原材料の高さを示す商品表示です。
今回の記事では、ヒューマングレードのドッグフードの種類や選び方について紹介します。品質にこだわってドッグフードを選びたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
ヒューマングレードのドッグフードとは
ヒューマングレードとは、人間向けの食品と同等の基準をクリアした品質の原材料のことです。すなわち、ヒューマングレードのドッグフードは、人間向けと同じくらいの厳しい品質基準を満たした原材料を使用したドッグフードを指します。
とはいえ、ヒューマングレードには明確な定義がなく、各メーカーは商品パッケージに自由にヒューマングレードと記載できます。つまり「ヒューマングレード=品質が保証されている」とは限らないのです。
そもそもドッグフードは、各国で品質確保のための法律が定められているため、ペット先進国で販売されているペットフードであれば基本的に安全性は問題ありません。主要なペット先進国におけるペットフードの法律や基準管理は、以下のとおりです。
- 日本:ペットフード安全法
- イギリス:PFMA(イギリスペットフード工業会)による管理
- アメリカ:FDA(アメリカ食品医薬品局)、AAFCO(アメリカ飼料検査会協会)による管理
- EU諸国:EU法
ヒューマングレードのドッグフードは、各メーカーが独自の基準で品質にこだわっていたり、良質な原材料を使用していたりするケースが多いです。愛犬に品質の高いご飯を与えたい方は、ヒューマングレードのドッグフードも視野に入れてみるとよいでしょう。
ヒューマングレードのドッグフードの種類
ここからは、ヒューマングレードのドッグフードの種類について紹介します。
ウェットフード
ウェットフードとは、水分量が75%を占めるドッグフードのことです。水分と栄養を一緒に摂取できるうえに、香りが高いため犬の食欲をかきたてます。ただし、ドライフードよりも歯に残りやすいので、食後の歯磨きケアをしっかり行いましょう。
ドライフード
ドライフードとは、水分が10%に満たないドッグフードを指します。保存期限が長いため、コスパに優れている点がメリットです。しかし粒が硬いので、歯が弱い犬やシニア犬は食べづらい可能性があります。
ヒューマングレードのドッグフードの選び方
ここからは、ヒューマングレードのドッグフードの選び方について紹介します。
愛犬の年齢に適した商品を選ぶ
ヒューマングレードのドッグフードを選ぶ際は、愛犬の年齢に適した商品を選択しましょう。犬はライフステージに応じて、必要となる栄養素やエネルギー量が変わります。
年齢に応じたドッグフードを見つけるためには、商品に書かれた対象年齢を確認しましょう。健康的な身体を保つためにも、年齢に適した食事を選んでください。
情報公開している商品を選ぶ
品質の高いヒューマングレードのドッグフードを選ぶためには、製造工場などについて細かく情報開示しているメーカーがおすすめです。とくに、トレーサビリティを取り入れたドッグフードであれば、安心して愛犬に与えられます。
トレーサビリティとは、フードに使われている原材料の生産地や販売経路などを細かく追跡できるシステムのことです。商品ごとに割り当てられている番号から、その商品に関する情報を追跡できるようになっています。
余計な添加物が含まれていない商品を選ぶ
愛犬の健康に配慮した原材料にこだわりたい人は、添加物の有無をチェックしましょう。ドッグフードのなかには、見た目や味をよくするために、着色料や甘味料などが含まれているものがあります。
このような添加物を避けたい場合は、商品パッケージに「100%無添加」「完全無添加」などと表示されているものがおすすめです。
ただし添加物のなかには、犬に必要な栄養を補う大切な役割を果たしているものもあります。そのため「添加物=身体のよくないもの」と捉えるのではなく、全体的な栄養バランスを踏まえてドッグフードを選びましょう。
良質なタンパク質が含まれている商品を選ぶ
ドッグフードを選ぶ際には、良質なタンパク質が使用されているかをチェックしましょう。とくに消化しやすい原材料を重視したいなら、植物性タンパク質よりも動物性タンパク質が入ったドッグフードをおすすめします。
植物性タンパク質に入っているグルテンは犬の体内で消化されにくいため、栄養を十分に吸収できない恐れがあります。身体全体に栄養を届けるために、良質なチキンやビーフでできたドックフードを選ぶのがおすすめです。
アレルギーを起こしやすい原材料を避ける
犬も人間と同様に、食物アレルギーを起こす可能性があります。犬がアレルギーになりやすい原材料は、主に以下の5つです。
- 牛肉
- 乳製品
- 穀類(大豆、穀物、小麦)
- 鶏肉
- 卵
愛犬がアレルギーを起こさないか気になる場合は、上記のような原材料が含まれていないヒューマングレードのドッグフードを選ぶのがおすすめです。
低温調理されているものがおすすめ
素材本来の栄養素を逃さず摂るなら、低温調理されている商品を選ぶのがおすすめです。高温で調理されると、タンパク質などの重要な栄養素が損なわれてしまう恐れがあります。フードを選ぶ際には、原材料そのものだけでなく調理方法にも注目しましょう。
まとめ
今回は、ヒューマングレードのドッグフードの種類や選び方などについて紹介しました。ヒューマングレードに明確な基準はありませんが、ドッグフードの品質や原材料にこだわりたい方は、ヒューマングレードのドッグフードも選択肢に入れてみてください。
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